お腹が痛くなりやすくて下利を起こしやすいのはなぜ?


 ある中学生、よく腹痛を訴えます。
例えばバナナと牛乳、食後、給食の後に多く
急に腹痛と下痢、風邪のような症状を訴えます。 

焦三仙、補精源、柴胡疏肝散、銀翹散、正露丸などを使って
症状は緩和しますが、繰り返すので悩んでいます。
ある日、腹痛が生じたとき通竅を進められ
2粒を噛み砕いて飲んでみました。
その後腹痛は落ち着き腹痛や下痢を起こす回数が減少しました。
 新しい中西医結合理論から考えると、
胃腸の粘膜に常に感作陽性があり、
食事の内容によってアレルギー反応が発生するのです。
 脾腎虚損の状態では痰湿が生じやすく、冷たいものや寒性の食物で
胃の和降作用と脾の運化作用を弱まらせ、
水穀精微が直接大腸に入ると考えられています。
 臨床では、下利を起こしやすい患者に
今までの弁証方法では治療効果が
それ程得られない場合、
抗アレルギーの方法を試す価値があると考えます。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
This entry was posted in ブログ. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)