インターネットの時代に溢れるほどの情報が中医薬学の分野にでも流れ込んでいます。薄荷、小柴胡湯の副作用などマイナス的な情報、或は田七、欝金、丹参など何でも効くという情報を含まれています。
中医学の弁証論治で病気と戦う我々にとって必要なのは少なくとも二点あるかもしれないと考えています:
1、何が正しいか見極める判断能力を持つこと
西洋医学的なデータを受け入れるが大切だが、
中医学の理論の立場から見極めることはもっと重要視しなければならないと思います。
2、臨床の判断能力をどんどん高めること
十数年前に、腎虚の患者に補中益気湯を投与し、頭痛、眠れなく、上半身のほてりなど副作用が現れて、ショックを受けたことがあります。
補中益気湯の製造に問題があるか否かは考えていたが、あるルートを通して調べてみたら全くなかったことが分かりました。じゃ、自分が何かのミスを犯したかもしれないということで調べました。
調べてみると補中益気湯の使用注意の部分では、腎陰虚、腎精不足など証候に単独に補中益気湯を単独に投与してはならないという内容が書かれています。
何、本をきちんと読んでいないではないか、だからこのミスを犯してしまったと痛感して悔やんで悔やんで仕方がなかったです。
このミスからの反省は、
中医学理論を深く理解することが臨床活動の基本の基本となっていること
弁証の場合に一歩ずつ納得するまで行うこと
薬を詳しく理解しなければ何となく使用することをしないということ
このようなミスがまた多いと思います。勉強し続けること、交流しあうこと、謙虚の気持ちなどの基本を忘れずに努力していけば、今まで見つけられないミスをどんどん発見すると私は思います。
このように反省を積み重ねて改善できることは私の人生の中で最高なプレゼントかもしれないと思いつきます。
このような反省とその改善方法などを皆さんに伝えて、それぞれの反省を交流して共有して、もっと最善的な改善方法を見つけて、共に自分たちの臨床力を高めることはいま行っている臨床講座の目的の一つです。これからもっと自分のミスをどんどん見つけて、尚且つ改善することに独力していきます。
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