「うちの子は勉強しなくて成績が悪い」「集中力がなくて困る」のは子供のせい?
いえいえ、実は親のせいかもしれません。
中医学から見ると、人間の資質のほとんどは実は腎の精気(脳髄を司る)によるもの、という考え方があります。
親からもらった、つまり持って生まれた腎の精気が、その子の体力、知力のベースなのです。
優秀な後継者の育成が最大の課題であった中国の皇族の間では、遺伝の大事さ、怖さについての研究に熱心で、いかに質のいい精気を与えるかに腐心したといいます。
子供をつくる前に親(父親も母親も)が自分の体をどう養生するかで産まれてくる子供の精気の質が変わることも長年の研究でわかっていました。
そのようなことを知っている中国のある男性(世界中医薬学会連合外のスタッフ)は、「封山育林(山の木を切らずに林を育てる)だよ」と実際に妊活半年前から酒もたばこも絶ち、体の中をきれいな環境にすることを心掛けていました。(先日奥様は無事元気な赤ちゃんを出産されたそうです。将来が楽しみですね)
子供がどのような資質を持って産まれてくるかについて原因はいろいろあると思いますが、その一つに「封山育林」もあるように思います。
また「妊婦が一口多く食べることは、産まれた子が鍋いっぱい食べるよりも効果あり」という言葉もあります。
妊娠中に不摂生していて、産まれてきた子の体が弱かったからと、あとから栄養のあるものを与えても遅すぎる、という意味深長な言葉です。
子供が産まれる前から、親が毎日ちゃんと食べて、寝て、運動し、心豊かに精神が安定していることこそが、わが子を頭も良くて精気も強い子にしてくれます。
妊娠前や妊娠中に、少なくとも気遣ってあげることが、後々の育児の心配も減らしてくれるのかもしれません。
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