手荒れは家事にも非常にストレスになりますし、つらい症状です。
保湿クリームなどの商品もいろいろと出ていますが、悩んでいる人はとても多いようです。
手は外部との接触が一番多いため、中医学でも原因はこれとはいえない難しい部分があります。
ただ、中医学では手荒れには3つのタイプがあると考えています。
1.もともとアトピーの原因を持っている。
アトピーといってもいろいろなタイプがありますので、診断は複雑です。
治療には、基本的なアトピーの治療法と個々人の症状の弁証に基づく治療が必要になります。
2.アトピーではなく、天気が寒くなると荒れる
この場合は陽虚であることが多いです。
陽気がしっかりあれば、温めるだけでなく潤す役割があり、これを温煦(おんく)作用<体を囲んで温める>、温潤(おんじゅん)作用<温めながら潤す>、といいます。
陽気が足りないから荒れるんですね。
肌につやがあるかどうかで正常な温煦作用が行われているかわかります。
陽気が通れば水や血液を運んでくれますから潤いますし、運ぶ力が弱いと手荒れ、肌荒れになっていく可能性は高い。
さらに陽気が寒いと水も血も通りにくくなります。ですから、補陽と通陽の方法で治療することが原則になっていきます。
3.不眠や疲れることで手荒れる
もう一つ、アトピーではなく、不眠や疲れで手が荒れる場合、気血が不足していることが考えられます。
気血は睡眠時間に作られますから、まずはきちんと睡眠をとることが重要な治療の一つと考えられます。
少なくとも、この3種類は原因が違う手荒れであるということを知っていただきたいと思います。
普段の養生としては、ハンドクリームなどでの表皮の保湿も大事ですが、同時に体内のバランスを整えて中から治すことも大事です。手は本来、ハンドクリームがなくてもツルツルでいられるものなのです。
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