仕事で中国に一時帰国する時はいつも、本を買うことにしています。
この1年で一番心に残った本は『馬雲の我的管理心得』でした。
皆さんは馬雲氏をご存じでしょうか?
1999年に企業間電子商取引(B2B)のマッチングサイト「阿里巴巴(Alibaba.com、アリババ・コム)」を立ち上げ、瞬く間に急成長させました。
中国のネットショッピングの最大手サイトを経営し、今や中国のみならずIT業界を席巻する「アリババグループ」を率いるのが馬雲(マーユン、英名ジャック・マー)です。
日本の孫正義さんのような存在といえるかもしれません。
彼は、商売したいと思っている人が、インターネットを使って、やりたい商売を自由にできる土台を中国に作ろうとした。それが売る人・買う人・関わる人といった多くの中国人を幸せにすると確信していたのです。
十数年前、それは中国では誰も考えないことでした。
馬雲は、「アリババ成功の大きな理由は、スタッフが一つにまとまれたことだ。このサービスでたくさんの中国人を幸せにしよう!という同じ夢をもつことができた。だから社員は「この残業代いくらなの?」といちいち主張するようなことはせずに、小さなオフィスに寝泊まりしながら、アリババを軌道に乗せることに邁進できたのだ。」と書いています
中傷や障害があろうとも、馬雲氏はゆるがぬ信念を持ち続けて前へ進みます。
そんなリーダーだからこそ、スタッフも彼の下にまとまることができたのでしょう。
残業代0円で働いてきた初期メンバーが当初持っていたのはアリババ社の0.1%株だけでしたが、今や彼らは皆、億万長者です!
皆が一つの夢に向かう力ってすごいですね。
ふと、このことは、心の神(シン)が安定すると五臓六腑がまとまり、その結果、人生の宝である健康を手に入れられる、という中医学の考え方に大変よく似ていると思いました。
現代は健康のためにいろいろな予防方法やサプリなどが出回っているわりに、癌などの発病率は減らず、医療が追いついていない分野も多々あります。
健康でいるためには医療だけに頼っていてもだめなのでしょう。
感情に翻弄されずに、まずは神を安定させることが健康の秘訣なのです。
漢方は神を安定させ、そして陰陽のバランスをとることを助けてくれます。
馬雲の本を読み、私も漢方で幸せになる人を増やしたいという思いを新たにしたのでした。
漢方の勉強は「国際中医師アカデミー」