北京紫禁城(故宮博物院)は24代の皇帝に使われた居城で、
最も大きい殿閣は太和殿です。
「太和殿」は皇帝が仕事をしているところです。
太和殿の前には太和広場があり、広大な広場の地面には、
15層の煉瓦が敷き詰められています。
煉瓦は3メートルの深さから縦横交互に詰まれ、
縦方向に8層、横方向に7層が順序良く積み上げられているそうです。
目的は、地下からの攻撃を防ぐためです。
地下3メートルから煉瓦を交互に積み上げた理由には、
簡単に侵入できない工夫の一つです。同じ方向に積み上げられれば、
どこか一箇所を崩せば広場が陥没してしまいます。
このような作業は、面倒で時間と労力がかかりますが、
この作業によって紫禁城を守る確かな基盤が出来上がります。
全てのことにおいて「基盤」が大切です。
中医学では複雑な病気に対応するために、
中医基礎理論と診断学が縦横交互に積まれた煉瓦の役割となります。
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