知人のアメリカ人男性は、数年前に「前立腺ガン」を患い病院で治療を受けてきましたが、数年前に私の友人の紹介で漢方薬の相談を受けるようになりました。
当初は股間にバスケットボールを挟んでいるような不快感を中心に、二便が不調で様々な症状を訴えていましたが、漢方薬を服用してからは、これらの不快な症状は改善し、現在は二便正常・食欲旺盛・睡眠も問題なく元気で大きな声で会話を楽しんでいます。
ところが、先日ひどく落ち込んでいるとのことで話を聞いたところ、この数か月、腫瘍マーカーの数値が少しずつ上昇したため、有効な治療方法はないか主治医に相談したところで、主治医からの一言はあまりに残酷で「これ以上は、手の施しようがない。」と言われたそうです。
主治医と彼の間でどんな会話があったか詳細はわかりませんが、数値しかみていないように感じ、また患者の病気と闘う気持ちを動揺させるにように思えました。この主治医の言葉にはがっかりしてしまいました。
ガンを含めてすべての病気の発生及び変化は、「動揺」の気持ちと深く関与します。これは、「心が神を主る」という理論です。心が安定しなければストレスになりやすく、免疫のバランスに悪影響を与えます。心の神が安定しなければ、体の気血の流れに悪影響を与えます。
中国の元代の朱丹渓は、「気血が穏やかであれば万病は生じないが、一度塞がり鬱屈すると諸病は生じる」と述べています。ですから、この主治医の言葉は、まさに彼の気血を塞いでしまったに違いないと思います。
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