小青竜湯?それとも葛根湯?それとも…?





中薬学や方剤学を学ぶと、効能書きに頼らずに処方できる範囲が広がりますし、患者さんの症状の改善も格段に期待できます。

たとえば、風邪のような症状だから小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という処方にはなりません。

「風寒客表(ふうかんきゃくひょう)、痰飲停肺(たんいんていはい)」という病因病理であると弁証でわかれば、小青竜湯を使います。

つまり病気の場所が表だけでなく裏にもあり、病気の性質は風寒に属する(外側に風寒のものが入っている)、そして肺に痰飲もある(肺臓に水飲が入っている)という状態で、発熱と悪寒が同時に存在し、咳の痰の色が白く、鼻水が水っぽい状態。

これらが同時にある状態であれば、小青竜湯が適切だと言えます。

同じように咳で痰が多く発熱、悪寒があっても、それらが同時症状でない限り、漢方の専門家なら小青竜湯は使いません。

でも日本では、得てして花粉症なら小青竜湯を出されることが多いと聞きます。


目が充血して鼻水がドロドロの状態(熱の状態を表す症状です)でも、小青竜湯が処方されるようですが、これは適切ではありません。

問題は、患者さんの症状を「外寒」及び「内飲」などと判断する能力があるかどうかであり、たとえこれが正しく判断できても、方剤の小青竜湯あるいは葛根湯(かっこんとう)の配合を熟知していないなら、適切な治療はできません。

小青竜湯は「外寒内飲」という症状を治療するものですから、痰飲があり外寒にかかった場合は効きますが、「外寒」だけなら、「風寒感冒(ふうかんかんぼう)」となり、葛根湯などで治療する方がいいでしょう。


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90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 国際中医師アカデミー http://www.iatcm.com
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