血虚の診断② 国際中医師問題


昨日紹介した問題の症例は、出産時の出血が多っかたことが血虚を招く原因として考えれらます。
「面色淡白、舌淡、脈細」は血虚に属する症状ですが、どの臓に血虚があるか考えなければなりません。
A心血虚は、血虚に属する症状に「夜寝多夢、時に心悸、脈細」という症状が加わります。
B心脾両虚であれば、脾気虚に属する少食、食後の腹脹、軟便などの症状があるはずです。
C肝陰虚なら、舌淡紅あるいは舌赤、細弦数脈など症状があるはずです。
E肝血虚であれば、血虚の症状に「手足麻木、眩暈耳鳴、視力減退」という症状がみられます。
症例の「眩暈耳鳴、視力減退、夜寝多夢、時に心悸、手足麻木、」から、
心肝血虚による症状と判断できますので
解答はDの心肝血虚を選びます。
この問題を通じて、心血虚、肝血虚、心肝血虚の鑑別、肝陰虚と肝血虚の鑑別を誤ることがなくなります。
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About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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