弁証に苦しんだ症例


昨日、電車に乗る際に私のiフォンが鳴りました。
2009年に国際中医師試験に合格された方から、患者さんの症例で診断に困り、私に連絡をしてくれました。
短い時間でしたので得られた情報は少ないのですが、このような例は少なくないのでご紹介します。
女性の患者さん、20年近く月経前に胸が張り、月経が終わると症状がすぐ治まるそうです。「肝鬱気滞」と判断したいですが、脇腹が柔らかく、脇痛或いは脇脹が見られませんので、どう判断したらよいのでしょうか。という質問でした。
10数分間話し合った結果として、先ず、虚実と寒熱の弁証が必要で、客観的な情報を整理整頓してから判断していきましょうと答えました。
この症例に関しては、受講生の皆さんと共有したいと思い、相談してくださった方に本症例をまとめてから、私にご提出頂けるようお願いしたところ、快諾して頂き嬉しいです!

この症例のことから、正確に素早く弁証を行うには、中医基礎理論 と診断学を深く勉強する必要があると実感しています。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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