素問 陽気者、精則養神、柔則養筋 八味地黄丸 桂枝


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  素問・生気通天論では、陽気者、精則養神、柔則養筋という名言が記載されています。
 その中で、精と柔という意味が中々分からなかったのです。
 古典の辞典を調べてみたら、びっくりしました。
 精とは、そう当時に清という文字を代用する場合もあり、
 柔とは、濃い、やわらかいなどの意味もあります。
 そうすると、この原文の意味は
 陽気のサラサラとした清い部分は心神を養うのです。
 陽気の濃い部分は筋を養います。
 心陽不足による動悸、不眠、不整脈、不安などの症状が見られる場合
 よく桂枝竜骨牡蛎湯などを使用しています。
 桂枝は軽く、発散、上に行くなどの陽の性質を持っています。
 腎陽不足による腰のだるい、足の痛み、痙攣などの症状が見られる場合
 よく八味地黄丸などを使用して治療を行います。
 八味地黄丸は重い、陰に属する生薬が多いのです。
 だから、同じ陽虚でも、内経の理論を勉強し、複雑の病態に対応できます。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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