私の夢8→臨床力を持ちこそ、患者の希望を


 何年間中医学を勉強しでも、どんな有名な中医学の本を読んでも、『臨床力』を挙げなければ、病気を治す確率は低く、当然にプロとして認められないと思っています。
臨床力をアップするには
概念を明確に理解できることは先決です。
 標本という専門用語であるが、標とは何か、本とは何かを指しますか。この質問をどう答えますか。
標本の原則の中で、緩なら本を治療し、急なら標を治療するという名言ですが。その中での緩と標はそれぞれ何を指しますか。また『治病求本』(治療するに当たって、病気の根っこを求めて治療を施す)中の『本』はどういう意味ですか。
風邪を引いた場合に、急ということを判断するのでしょうか。風寒感冒に荊防排毒散、風熱感冒に銀翹散を出しますが、この荊防排毒散と銀翹散は標かを本かを治療しているかをどう判断するか。
また、同じ風寒感冒でも気虚を伴う場合に、参蘇散を出すことは本の治療か、標の治療かに当たるかを考えてみたら如何でしょうか。
このような概念の問題は数え切れないほど多いです。正確に理解することで、ミスを未然に防ぎ、臨床力のアップに計りしきれないほどの力になると思います。
患者にとっても、自分にとっても嬉しいことでしょうね。
写真:中医薬学会聯合会の理事、研修委員長 佐藤先生
 中薬学の講義を行っている様子
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About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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