中医学の学習目的は、体質を占うことではなく正確な診断に基づき、治療効果を高めることです。
今回の症例は、出産時の出血が多く、その後眩暈を中心とする血虚の症状群が表れています。
その他の症状によって適切な方剤を選択し、治療に用います。
A.心血虚の場合は、帰脾湯を中心に心血を養う熟地黄・芍薬・阿膠などと用います。
B.心脾両虚の場合は、帰脾湯を用います。
C.肝陰虚の場合は、杞菊地黄丸を中心として用います。
D.心肝血虚の場合は、四物湯+酸棗仁湯を用います。
E.肝血虚の場合は、四物湯+逍遥散などを用います。
血虚と随伴症状によって処方の組み合わせを臨時応変に調節する必要がありますが、
このような問題を深く理解することで、処方や必要な加減方を身につけられるようになります。
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