黄帝内経の原点である
易経では「腎」を坎水という卦で表現し、
黄帝内経では「夫精者、身之本也。故冬蔵於精、春不病温」と記しています。
解釈すると精気は身体にとって最も必要なもので樹木の根のような役割です。
腎に精気が蓄えられる冬の時期にしっかり貯めないと
抵抗力のある強い体は作られません。
土中にしっかり根を張り、養分を蓄えた樹木が大きく育つのと同様に
体の抵抗力がある強い体を維持することができます。
しっかりと土の中に根を張っていれば少々の事で抜けたり、
枯れることはありません。
季節が変わり春になると自然界の陰陽のバランスは変化を始めます。
冬に比べて春は陽気が上昇する季節であり、夏は陽気が盛んでいる季節です。
自然界に従い身体も同じような現象になります。
ところが、春と夏に体の陽気が上昇し、
盛んになり過ぎないようにする条件が一つあります。
それは冬の時期に精気をしっかり蓄えることです。
そうすれば、春以降の陽気が強くなり上昇する傾向に転じても
木の根は抜けたり、枯れたりせず春と夏の強い陽気が体に入っても、
「温病」が発生しません。
今回のインフルエンザは春に発生し、
夏の時期に感染が広がり春や夏の外熱が体に侵入し、
体内で盛んでいる陽気が衝突しあうことで高熱が生じていることからも
「暑邪」によるものと理解できます。
発病しやすい方々の共通点として腎精不足、陽気が余っていることがあります。
従って、夏に発生する人が多いと考えられます。
いずれにしても黄帝内経に記されているように養生が大切と感じました。
中でも補精は、インフルエンザだけでなく諸病の発生を防ぎ、
丈夫で聡明な身体のために必要です。
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