11月23日、今年の臨床講座を終了しました。来年の二年目の講座が2009年3月から始まります。
今回の講義内容の一つは四神丸の代用方剤の検討です。
泄瀉の基本病理は湿盛ですが、腎陽虚による五更泄の病理は陽虚内寒だけでなく、収斂できず、湿盛であります。
四神丸は腎を温補するだけでなく、温通、温澀、去湿などの効果もあります。
四神丸の構成生薬の中で、補骨脂が一番多く使われています。補骨脂は本草綱目では『治腎泄、通命門、暖丹田、斂精神』を記載されています。
補骨脂を四神丸の君薬として非常に重要視されています。四神丸の温斂、温通、温補という効能効果の全ては補骨脂と関与していると思われています。
この意味では、脾腎陽虚による泄瀉の治療で、八味丸に補骨脂と呉茱萸、腎精を収斂する五味子、胡桃などを加味すればよいと思われます。
臨床では、八味丸+呉茱萸湯+補精源(胡桃と補骨脂を中心にする漢方サプり)の加減で温澀、温通、袪湿、温補の目標を達成できると考えています。
四神丸がなくても、病気の特徴、方剤の意味を正確に掴めば、他の方剤の併用で対応することができるかも知れません。
日本の薬事法に認められない方剤は中医学の理論で代用できる意味で、因地治療の一つスタイルといえるのではないかと思います。
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